TAG:伦理
推理要素満載の大正時代の物語です。おてんば娘の立花響子は、年頃になってもなお木登りをやめず、好奇心旺盛であることから、彼女の父親である修造やお抱え車夫の六助は常に心配していました。立花家には開かずの間と呼ばれる部屋があり、響子もその部屋に入ったことはありませんでした。ある日の夜、偶然開かずの間の扉が開いているのを発見した響子は、中からキノコに似た棒状のものを持ち出しました。それを見つけた修造は怒りました。その後、立花家の使用人である静江が修造と何か合言葉を交わしているのを目撃した響子は、その意味を尋ねました。静江は、開かずの間に夜遅く訪れればその言葉の意味が分かると答えました。そして、その夜、響子が目撃したのは、修造が天狗の仮面を付け、静江のもとに行き、彼女の近くに顔を埋めている姿でした。
この物語は大正時代の舞台を背景に、響子の好奇心が彼女を驚きの連続へと導く物語です。彼女が知りたくて仕方がない、立花家の秘密とは一体何なのか。そして、何故修造と静江が密かに合言葉を交わしていたのか。物語は、響子が秘密の扉を開くことで、家族や使用人たちが抱える真実と闇を解き明かしていく展開を見せます。その結末には、驚愕と感動が待っています。